靴下に穴が空いちゃった!捨てるのはもったいないな…。
気づかないうちに靴下に穴があいたり、薄くなって肌が透けてしまっていたりしませんか?
残念ですが、捨ててしまうこともありますよね。
また、もったいないので使い捨ての布として掃除に使う!という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方に知っていただきたい靴下の補修方法があるんです!
それが、今回ご紹介する「ダーニング」というやり方です。
以前、お気に入りのジーンズのポケット部分に穴が空いてしまいました。どうしても履き続けたくて方法を探した結果、ダーニングを知りました!
この記事では、ダーニング初心者が初めて靴下のお直しをしてみた様子をご紹介します。
また「参考にした書籍」や「初心者がやってみて気づいたコツ」なども書いているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
おしゃれにお直しすることができて、満足です!
「ダーニング」ってなに?
ダーニングとは、ヨーロッパで古くから行われた服などのお直し方法です。
穴の空いたところや薄くなってしまった部分を補修します。
よく聞く「服のお直し」と異なるところは、もとの状態に戻して綺麗にするわけではないんです。
野口光さんが紹介されているダーニングは、隠すのではなくあえてカラフルな糸やデザインを使って、さらに愛着の湧くものに仕上げています。
参考にした書籍
書籍名:野口光の、ダーニングでリペアメイク
著者:野口光
発行所:株式会社日本ヴォーグ社
発売日:2018年10月23日 第1刷
この本に出会ったのはなんとなくふらっと立ち寄った手芸ショップの本コーナーで見つけました。こんなに素敵に仕上がるのであればやってみようと思って、すぐに本を購入。
ニットデザイナーであり、ダーニング人気の火付け役として、各地で教室やワークショップを開催している野口光さんの本です。
ダーニングの方法が、写真付きで1つ1つ丁寧に説明されています。
また野口さんオリジナルのデザインがたっぷり63パターン収録されています。実際に修復した服を紹介しており、似ている自分の服をダーニングする時にとても参考になるんです!
使用している糸の紹介もしていて、真似しやすいです!
野口さんの語るダーニングの魅力
ダーニングは、一般的な手芸のように作品を完成させることが目的ではありません。自分でいいかな?と思ったところが完成です。またさらに傷んだらその上から刺していけばいいし、針目だってメチャクチャなくらいがかわいい。愛着溢れるものが、時間とともに育ってゆく感覚を味わうと、新品のものが味気なく感じたりします。
野口光の、ダーニングでリペアメイク/野口光
書籍の「はじめに」に書かれている言葉です。こちらの言葉がとても印象に残っています。
「完璧な作品にしなくてもよい」と思えれば、気軽にお直しを始められそうですよね。
ダーニングする靴下
今回ダーニングするのはこちらの靴下です。
普段、夫が履いているものです。
踵の部分に穴が空いています…靴に当たってすり減ってしまったのでしょうか?
2足分あるので、色やデザインを変えてチェレンジしてみました!
必要な道具
- 糸(今回は刺繍糸)
- 刺繍針
- ダーニングマッシュルーム
- ゴム(靴下をマッシュルームに固定するため)
- ハサミ(糸を切る用)
刺繍糸
今回は4色の刺繍糸を使用しています。
太さを変えてみるのも面白そう…と思ったのですが、靴と擦れやすい部分だったので強度を優先して、同じ太さのものを選びました。
ダーニングマッシュルーム
ダーニングマッシュルームとは、布をピンとはるために使用するマッシュルーム型の道具です。
私は、クロバーのダーニングマッシュルームを使っています。
土台が付け替え可能なため、補修箇所の大きさによって変えられて便利なんです。
自宅にあるおたまや電球などを代わりに使うこともできるそうです!
ダーニングの様子
今回は、先ほどご紹介した野口光さん本を参考に「ゴマシオ+四角」の方法でやってみました!
過程
完成
写真の左側は3色、右側は4色の糸を使いました。
初心者がやってみて気づいたコツ
布のはりすぎ注意
布をダーニングマッシュルームに被せてセットした後に、ゴムで固定しました。作業を進めていくと徐々に布が緩んでしまい、その都度布がピンと張るようにしていました。
すると最初の張りと具合が変わってしまい、ダーニングした部分に緩みが……。
最初に張ったときに、弛まないようにしっかりとゴムで固定した方が良さそうです。
雑なくらいがちょうどいい
私の性格上、キチキチと同じ間隔に糸を通したくなりやってみましたが、そうしてできた部分は、靴下に馴染みきれていないような……?
少し適当にやった部分の方がおしゃれな印象かも?!と思いました。
いろんな色の糸を使う方がおしゃれ
今回、1足目は3色、2足目は4色の糸を使いやってみました。
比べてみると、2足目の方がいい感じに馴染んでいる気がしました。
思い切って、何色か使う方が、味わいが出るのかなと思います。
まとめ
今回書いた内容をまとめてみました↓
私はダーニングの方法を知ったことで、お気に入りの服を長く使い続けたい!という気持ちが強くなりました。服を買うときの基準も「少しいいものを買って、長く使い続ける」という風に変化した気がします。
野口光さんの素敵なダーニングデザインは他にもたくさんあります!
気になった方は、ぜひ書籍を手に取ってはいかがでしょうか。